劇団猿面劇団猿面第16回公演 劇場風景

STAGE16

「狸穴荘奇談」
2015年11月14日/15日

↓ END


猿と狸

いらっしゃいませ。

このページでは、2015年11月公演の小屋入りから公演当日の様子をお届けします。
出演者・演出の公演後記もあります。
どうぞごゆっくりご覧下さい。

仕込み風景 公演ウラ話 公演後記 舞台写真


仕込み風景

11月10日 照明・音響の仕込み

照明と音響の仕込みを10日・火曜日に行いました。
平日参加可能なメンバーで照明を吊ったり、音量を決めたり、できる範囲の作業を進めました。
照明親分のシズカさんがみんなをとりまとめます。
今回は珍しく、自らフロントのライトをいじったり、エフェクトをいじったりしていました。

代表、野上は各種灯体のアタリを決めていきます。サスは二人の担当です。
去年は野上がITOに掛かりきりでコンビが成りませんでしたが、今年コンビ復活。
息が合ってるのか合っていないのかよくわかりませんが、サスに関しては名コンビの「女帝」と「将軍」です。
ショーコと久里子さんは、照明のコンセントをさしたり、コードを準備したり、ゼラ(=光に色をつける色フィルター)を入れたり、劇場のあちらこちらに移動しながらの作業でした。

いつもどおり、演出家のお好みで照明の明るさや色合いを決めました。
シノダ氏は、「今年もきれいな色で出来た」と喜んでいたそうです。

ショーコ、久里子さんが途中で退場、その後代表もお先に失礼し、残ったのは、シノダ氏、シズカさん、野上でした。
居残り組で、音響のボリュームを決めて、この日の作業は終了となりました。


11月13日 公演前日の仕込み

仕込みの大詰め、金曜日です。今回は、猿面にしてはガッツリな舞台セットでした。

あっちでもこっちでも活躍したのは両面テープでした。
猿面の舞台セットは、「お金をかけなくても、美しく」がモットーではありますが、バラす(撤収)時のことも考えて作られています。
バラシの時間は、いつも1時間あるか無いか。釘なんか打っちゃったら、バラシきれなくなってしまいます。

材料も今後の公演でも使えそうなものを選びます。ケチじゃないです。エコなんです。


なんとなく適材適所にちらばり作業するメンバー達。
日常生活はどうだかわかりませんが、仕込みに関しては几帳面な気質の人ばかりの猿面。
みんな、仕事は丁寧にやります。たとえ見えない所であっても、両面テープが曲がるのを忌み嫌います。

今年も受付穣のマツが仕込みを手伝ってくれました。今回、マツは三日連続で公演を助けてくれました。
マツがいない猿面の公演は考えられません。


あれ?

仕込み

今年は、希美ちゃんが仕込みにいませんね。
お仕事の都合で今回は仕込みに参加できませんでした。
公演本番は手伝いもしてくれましたし、観劇もしましたし、バラシには駆けつけてくれたし、でもって劇団員だから、「打ち上げ、来ていいよ」と、犬猿の仲(?)の野上に誘われ、喜び勇んで打ち上げに。
そして、今年も変なテンションの酔っ払いになった希美ちゃん。
又しても野上にオシボリを投げつけたそうです。(誘ってもらったのに)
今年は野上に投げ返されたらしいです。(いい大人がやめなさい)
三次会での希美ちゃん。夜中の1時過ぎにパンケーキを食べて笑顔です。


そして、毎年恒例、MASAHIKOさん作の立派な看板。

いつものことですが、キレイに発色するように工夫を重ねてくれています。
これを木の台に貼り付けて看板に仕立てます。
ポスターも毎回作ってもらい、公演前から劇場に貼り出すことができます。
ホームページ以外は紙媒体の宣伝しかしない、消極的な猿面は大いに助かっています。
MASAHIKOさんは、バラシも手伝ってくださり、そちらでも強力な戦力です。
もうスタッフなんじゃないか?と思ってしまいますが、何より猿面の芝居を観るのを楽しみにしてくださっている貴重なお客さまのお一人なので、引きずり込まれることはないでしょう。


公演ウラ話

11月14日 初日

ここ数年無かったことですが、初日はお天気に恵まれませんでした。
そんな中、たくさんの方にご来場いただきまして、団員一同、ありがたいことと感謝しております。
雨が降ろうとお越しくださった方々に楽しんでいただけることを願いつつ、初日、開演です。


13:30開演

狸穴荘へようこそ〜♪


今回の公演でもたくさんの裏話があります。
たくさんあり過ぎて全部はお伝えできませんが、どうぞお楽しみください。

イタズラの話

演出シノダは、自他共に認めるイタズラ好きです。 今回も仕掛けました。
長年観に来てくださっている猿面通の方でも、今回のは見抜くのが難しかったと思います。

こちら、野上の初登場シーン。舞台の下から出てきたところです。
この劇場は、舞台下に裏から出入りできるつくりではなく、舞台のせり出した部分の真下には、せり出し分の空間があるだけです。
舞台の下から這い出してこようとする時は、この空間に隠れているしかありません。

で、隠れていたわけです。
開演してから野上の登場まではしばらく時間があります。 見つからないように微動だにせず、舞台下の葉っぱの裏に隠れていました。

しかし、ずっと隠れていたのではありません。
開場時間中から開演後までの30分以上、隠れ続けるのは厳しい(いつも開場時間中にトイレに行く人なので)・・ということで、イタズラが始まりました。
野上が舞台下にもぐりこんだのは、代表の開演前挨拶が終った直後、幕が上がるまでの十数秒の暗転中でした。
じゃあ、それまで何処に居たんだ、というと・・・

ここでーす。

お客さまのフリをして、客席に座っていました。
最前列に座っているのが野上です。
でも変ですよね。髪形がおかっぱ頭です。

野上だとバレないように、こんな格好をしていました。
おかっぱのウィッグ(チェリーで使った)とメガネで女装(又か)していたのです。
初日の受付だったTAKAちゃんは、知らずに「いらっしゃいませ」と野上に言ってしまったそうです。

この写真は楽日の開場中、本当にこれから劇場に入る時のものです。
もう一人の受付穣MAIちゃんも笑顔でイタズラの片棒を担いでいます。
野上は舞台下の空間で変装を解いて、息を潜めて出番の時を待っていたのです。

今のところ、客席に野上が居たことに気付いていたという話は入ってきていません。
イタズラ成功にシノダは大変喜んでいます。ですが、種明かしをしてしまったので、もうこの手は使えないですね・・・と、思いきや、 シノダ氏のことですから、ホトボリが冷めたらやるかもしれません。
またいつか客席に役者さんが潜んでいるかも?


手作りの話

手作り大好きな猿面。
今回もいたるところに手作りの道具がありました。

シズカさんの作品
①当番表(暗転中や芝居中に回していました)
②護美箱(この漢字で書くのは昭和?いや、明治・大正?)
③レターラック(浜ちゃんの郵便物が溜まっているので傾いている)

④は野上工房作のカレンダー。
4月から5月、7月と破らなくても取り替えられる仕掛けになっていました。そして会社名の部分は、もちろん「本間商店」です。

本間商店のアップリケも野上工房の作品。
そして、野上工房の今回の傑作。
レフの着ているこちらのベスト。
ベストは、以前親戚のおじさんから衣装用にと貰っていた物ですが、この金糸の刺繍は手作業です。
民族衣装の模様をネットで検索、それを図案に起こして手刺繍したそうです。
 いくら演出が民族衣装が使いたいって言ったからって・・・
 いくら手先が器用だからって・・・
メンバー達は「す、すごいね〜」と、感心しつつも、この病的に細かい作業をやり遂げてしまう野上工房の執念と精神力に空恐ろしささえ覚えています。

そのほか、野上工房からの出品は「北海石狩鮭女」のCD。こちらも「売れるんじゃない?」というほど凝ったつくりでした。ジャケットの写真は、久里子さんをモデルにして撮影したものを使っていました。

他にもメンバー達が手作り品や小物などを数々持ち寄って出来上がった「狸穴荘」でした。


浜ちゃんの話

「浜ちゃん」役のシズカさん。
日ごろはクールなシズカさんとは違う直情型の浜ちゃんを元気一杯に演じました。
ノリ突っ込みにも全力投球、カラオケもやりましたし、今回はなんと、初のギター演奏もこなしました。

これまでにない役柄でしたが、シズカさんの新たな一面を引き出した浜ちゃん役。

本人も楽しんでいたようです。
楽しみつつも妥協を許さないシズカさんは、稽古中、暴れすぎて負傷し病院通いもしました。が、その後完治。公演間近には暴れ方も板についてきました。

最近、顔芸も代表に引けを取らなくなってきたと言う噂もあります。(そこを競い合っているわけではありませんが)
猿面の看板女優の一人でもあるシズカさん。
まだまだ開拓の余地があるようです。
稽古風景にあった、「げ、出ちゃってる」と、お漏らししてしまう小道具は、この水鉄砲でした。


土井ちゃんの話

独自の空気をかもし出していた不思議ちゃん=「土井ちゃん」役の、ショーコ。
舞台に立つのは、久々です。
シノダが、ショーコに当て書きして生まれた土井ちゃん。
最近は裏方が続いていたので、ダメ出しされるのも久しぶりのことでした。
「え?」のセリフひとつにかなりのダメ出しを食らい、そればっかり稽古したこともありました。
役が付かず裏方のときでも、稽古には毎回出席してきたショーコ。
そんなショーコだからこそ、久しぶりだからといって手を抜かない演出シノダ。
公演直前までダメを出し続けました。
ショーコにピッタリにつくった土井ちゃん役を、ショーコがピッタリ演じてくれることを望んでいたそうです。


本間商店の話

久しぶりの出演といえば、「本間商店」役の丸ちゃんも久々の登場でした。
しかも、役者をやりながら、音響操作もしていた丸ちゃん。大活躍でした。

非情な演出家に、役者と音響両方やらされてしまいました。
脚本もそれが可能になるように調整されていました。
かつてシズカさんとショーコも役者と音響掛け持ちの荒技をやってのけましたが、丸ちゃんは二人と違って芝居のキャリアはチェリーPart2のみです。 役者としてはまだヨチヨチ歩きなんです。

しかし、以前から紹介している通り、シノダは丸ちゃんを役者として使いたがります。
「セリフが無いときは、居ればいいから」と言われたり、「芝居なんかしなくていいから、そこらへんに立ってて」と言われたりしていました。
本人は、「何もしなくていいの?」と戸惑いもあったようですが、裏を返せば「何もしなくても好い」ということです。

とは言うものの、本間商店のセリフが出なかったりすると、周りが困ってしまいます。
稽古期間も残り少なくなった頃、「もし、丸ちゃんがセリフ遅れたら、シズカさんが言っちゃってください」と、言い出すシノダ。
ここからセリフ争奪戦が始まりました。セリフを奪われるのが不本意だった丸ちゃん。それはもう必死でセリフを出しました。
本番では音響も無事にやり抜き、シズカさんにセリフを食わせなかった丸ちゃん。
案外、やり手なんです。


夜公演終了。

土曜の受付穣たちです。
土曜は受付、日曜はお客さまとして観に来てくれたTAKAちゃん、今回はスタッフとして仕込みから公演、バラシまで働いてくれた久里子さん、そしてベテラン受付係のスタッフ団員マツです。
三人とも大人の女性ならではの丁寧な接客。任せて安心です。

朝9:00集合 → ゲネ → 昼公演 → 夜公演と、怒涛の一日を終え、21:00 解散。
適度に大人の猿面たち。無理は禁物です。女優さん達のお肌の状態に影響があってはなりません。
早く帰って明日のために疲れを癒しましょう。ということで、さっさと帰宅します。


11月15日 楽日

楽日の朝、時刻は9:08。

まずは、本日のスケジュールの確認です。

日曜は1公演のみなので、余裕のスケジュール。
動画版劇場風景の撮影は、楽日の恒例行事です。
メンバー達の素顔をお届けする動画版も公開予定です。お楽しみに。

余裕があるので、お昼ご飯もみんなで買いに出かけます。楽日は雨が降らずよかったよかった。

で、みんなで食べてます。
食事はいつも男楽屋を使用。女楽屋は荷物がいっぱいなんです。


13:30 開演

どうか、お客さまが「狸穴荘」を一緒に楽しんでいただけますように。


若田さんの話

稽古風景でもおなじみのハマさん。「若田さん」役で登場です。
ハマさんは今回、猿面の芝居に客演として初参加でした。

猿面は稽古期間も長いですし、チラシや動画の撮影など、稽古以外の無理難題も色々ありますが、快く協力してくださいました。

ハマさんの若田さん役も、シノダの当て書きでした。
脚本が書かれる前に初めて対面したハマさんとシノダ。
シノダは、このときのハマさんからヒントを得て、今回の若田さんという人物をつくりました。
初めて猿面とご一緒するハマさんの魅力を観ていただきたい、と考えられた役です。

そして、ハマさんにも猿面での芝居を楽しんでもらいたい、という思いのこもった役でした。
そのため、初出演の手加減なしに、ついついセリフの量も増えてしまったそうです。
ハマさんがいてくださったおかげで、「狸穴荘」を完成させることができました。
ハマさん、ありがとうございました!


カラオケの話

やってしまいました。カラオケ。
過去の公演でも、歌やダンスが飛び出す猿面の芝居。
シノダは、「お客さまに同じ時間を一緒に楽しんでいただきたい。」と願っているため、こうした要素を組み込むのが常です。
歌手でもダンサーでもない猿面の役者に、芝居のひとつとしてこれらをやって欲しいと要求します。
「歌やダンスも楽しみ」というお声も多くいただきますが、「ホントのところ、どうなんだろう?」と知りたくなった演出シノダ。
で、今回はお客さまに、直に聞いちゃいました。

カラオケのシーンの間奏中に、
「続けて二番も歌っていいですか〜?歌ってもいいよ。という方は手を挙げて下さい!」
と、浜ちゃん役のシズカさんに聞いてもらいました。
すると、「手を挙げて下さい」と言う前から早くも大きな拍手が!!
そして、掛け声と共に、たくさん挙げていただきました!
この写真には高く挙げてくださった方が写っています。実際は写っているより、はるかに多く挙げていただき、メンバー一同大喜びでした!

この曲の前、若田さんと浜ちゃんのカラオケでも、前奏でお辞儀をした途端に大きな拍手をいただき、予想外の嬉しい反応でした!

ご協力・ご賛同、まことにありがとうございました!
シノダは、「やっていいんだ〜、お客さまもお嫌いじゃないんですね」と確信したそうなので、
今後も歌やらダンスやらが飛び出すことでしょう。その節はどうぞお付き合いください。


二人羽織の話

お客さまに聞いちゃったもうひとつ。

二人羽織のシーンです。
アドリブも多く、たくさん笑っていただいたシーン(お子様たちにも大人気?)でしたが、実は、すんなり二人羽織の状態になれるかという不安がありました。
なにせ小柄な野上の背中に、ビッグなハマさんが隠れるというのはなかなか難しい。
稽古中、ハマさんがはみ出してしまうこともしばしば。
丸ちゃんも隠れましたが、こちらもスムーズだったり、滞ったり・・・

本番でどうなるかわからないし、本人達はいい形になっているのか確認できないため、もうお客さまに聞いてしまえ、ということになりました。

「OKデスか?」と聞く野上に、OKを出してくださった皆さま、ありがとうございました。
おかげさまで二人羽織、成功シマシタ!


遠い国の話

裏話

今回の芝居で、この国と日本のつながりについて初めて知った。というお声もいただきました。
飛行機嫌いで、海外に行ったことのないシノダが、今回の芝居の題材探しでこの国にめぐり会いました。

シノダもそれまで知らなかった、この国と日本の素敵なお話。
芝居づくりを通して知ったことに縁を感じ、ぜひ紹介したいと思ったそうです。この国を知ったおかげで、今回の物語が生まれました。


シズカさんのギターの話

ギター演奏を命じられたシズカさん。
涙ぐましい努力を重ねてきました。

「芝居の練習よりギターの練習のほうが多いかも」と言うほど、自宅での自主練でもギターに時間を費やしたそうです。
どんなに忙しくても、ギター練習は毎日欠かさずしてきたとのこと。
稽古期間中はもちろん、小屋入りしてからもひたすら練習を続けていたシズカさん。

かつて、芝居中のギター弾き語りを経験した野上から、
「怖いですよ〜、本番でギター、キンチョーしますよ〜。指から汗が出るんですよ〜」
と脅され、半泣きするほどビビッていましたが、見事三公演ともやり切りました。
さすが負けず嫌いの権化です。昭和生まれなので、根性の出し方を知っています。

そんなシズカさんの努力を見てきたメンバー達。本番での演奏中、メンバーの誰もが心の中でシズカさんにエールを送っていたことでしょう。


Лев(レフ)の話

「レフ」役の野上。
台本のセリフがほとんどカタカナだったのは、彼にとっても初体験のことでした。
凝り性の野上、外国人の方特有の日本語を研究し、ロシア語の単語発音も練習したそうです。
浜ちゃん、若田さんの名前を言い間違うシーンがありましたが、「は」と「わ」は、ロシア語圏の方にとって難しい発音らしく、あの言い違いは、まんざらウソでもありません。

そして、過去の猿面の公演の中で、一番高い所での芝居もありました。
野上は高所恐怖症です。(3000m級の山登りをしたことがあるくせに)
しかも本番中にセットから転落したという過去もあります。
その時は奇跡的にほぼ無傷でしたが、「今回の高さは落ちたらシャレにならない」と、本人も周りもかなり慎重でした。足場のセットは、ビクともしないほど強力に固定されていました。裏方さん達の愛のおかげで、落ちなくてすみました。

レフは、野上にしては珍しく好青年の役でした。最年少のNanaさんから、「可愛い、可愛い」と言われていました。


照明Nanaさんの話

今年もNanaさんが照明オペとして活躍してくれました。
照明卓の扱いもすっかり手馴れたものです。

公演中、照明以外のお手伝いもすすんでしてくれるNanaさん。
野上の衣装のお手伝い中の写真です。
「あの」シーンのウィッグをNanaさんにかぶってもらって準備しているところです。

物忘れの多くなってきた(?)劇団員は、Nanaさんの若い記憶力に頼っているとかいないとか。
肝心なことは、彼女に伝えておけばもう安心!だそうです。

いつの公演でも、猿面にはたくさんの方が手を貸してくださいます。
ご協力くださった皆さま、今年もありがとうございました!


町子の話

お待たせいたしました!
今回の主演、「町子」役の代表です!

看板女優だけに、演出家から要求される事がたくさんあった代表。
芝居はもちろんですが、こちらのシーンでもダメ出しの連続でした。
今回、歌とダンスに挑戦した代表。
決して得意分野ではありません。稽古当初の代表のダンスは、ひど過ぎて面白かったです。 劇団員も大爆笑でした。
それはそれでコントとしては成立しますが、シノダがこのシーンで求めたのは、ノリにノッて歌って踊る、楽しそうな町子の姿でした。

「上手くやろうとするな」と、何度も言われてきました。
そして、本番でのこの表情。本番後、このシーンに関するシノダからの文句はなかったそうです。

今回の芝居で、役について最も悩んだのは代表だったのではないでしょうか。
これまでよりもはるかに厳しいダメ出しをされ、迷いながらも町子を探し続けました。
この役を演じたことは、彼女にとってこれからの自分の芝居を考えるきっかけになったことでしょう。
決して現状維持で満足しないシノダのあの手この手にも、果敢に立ち向かっていくと思われます。

罪の無い傍若無人さから、猿面の「女帝」と言われている代表ですが、代表は猿面の「太陽」です。
彼女の光が猿面を照らしてくれます。燦々と輝いてくれないと困る存在なのです。


公演終了!!

今回のカーテンコールは♪ジンギスカンでした!
お客さまの熱い手拍子の中、メンバーもみんな笑顔のカーテンコールでした。
14回公演で大変ご好評をいただいた「お楽しみ」もありました。
応援してくださる皆さまに、ささやかながらも猿面からの感謝をお届けする楽しいコーナー。
皆さまのご協力のおかげで、メンバーも、とっても楽しい時間を過ごさせていただきました!


バラシ直前の記念撮影


2015.11.15 16:13


公演後記

町子 田中綾子

町子役・田中綾子

今年も終わってしまいました…。

公演日は、あいにくの天気予報。
何年も前に購入したものの、ずっと使わずしまいこんでいた傘袋を用意しての公演前日を迎えました。
公演当日は、ありがたいことに、ずぶぬれで観ていただくほどの雨にならず、ホッとしました。
悪天候にも関わらず、たくさんのお客様が足を運んでくださいました。
ありがとうございました。

狸穴荘は、猿面みたい。
みんなに迷惑を掛けてしまいダメな私に対して、話をし、見守り、応援してくれました。
大人になってこんなことを言われてる私もどうかと思いますが、 みんな私のためを思って言ってくれます。
情けないけど、ありがたいことです。
もちろんそんなこと言わせないのが一番なのですが…。
猿面は、狸穴荘みたいです。

そんなこんなの約一年でしたが、公演を観に来てくださったお客様、応援をしてくださった皆様、 そして、一緒に狸穴荘を作り上げた仲間たちのおかげで、公演することが出来ました。
本当にありがとうございました。
なかなか成長できない私ではありますが、少しずつでも課題を克服していきます。

今回の公演でも、友人から聞いて、地域新聞を見て、南部に用事があって知った等、新規のお客様が増えました。
これからも、猿面公演を観に来てくださった方々が、こんな劇団あったよとお知り合いの方に話していただけるよう頑張ります。
猿面の輪が、ちょっとずつでも広がるよう、応援よろしくお願いします。

猿面は、毎年秋公演予定です。
来年の秋、皆様にお会いできる日を楽しみにしています。

2015.11.28


浜子 芝崎静夏

浜ちゃん役・芝崎静夏

明るくて、元気な浜ちゃん。
他人にも自分にも正直で、思い込んだらまっしぐら。
時々怒って、悲しきゃ泣いて、だけど優しさが詰まってる。
なんて魅力的。すっかりその魅力にやられて、浜ちゃん大好きになりました。
今まで経験したことのないタイプの役でしたが、楽しかった!

そして、ギター初挑戦。
演出に依頼され「やる」といった以上、「やれない」とは言いたくありませんでしたので、一曲入魂、ひたすら毎日弾き続けました。
本番は恐怖心に近い緊張で涙目になっていましたが、この緊張も糧にしてやる!と必死に呑みこみました。

そんな私の何よりのご褒美は、大好きなあの場面の一部になれたこと。
つたない音でしたが、言葉にならない想いよ届け。と
心をこめて弾くことが出来て本当に良かった。
鳥肌が立つくらい嬉しかった。

今回親身になってギターの指導をしてくれた師匠。
大丈夫だよと励まし続けてくれたみんな。
おかげで頑張れました、どうもありがとう。

2015.11.20


土井 山田しょうこ

土井ちゃん役・山田しょうこ

公演が終わったら、狸穴荘から 引っ越ししちゃったような心持ち。
でも 大丈夫。引っ越し先は猿面だから。さみしくないよ。いつだって「ただいま」だよ。

2015.11.28


本間商店 丸 穣大

本間商店役・丸穣大

今回の公演、何故か…最終日ものすごい緊張して開演時間を迎えました。
いつも適度な緊張感はありますが、こんなにソワソワ、ドキドキしたのは初めてかもしれません。
怖かった〜(笑)
始まってしまえば あっという間にカーテンコール〜。(寂)
役者に音響、無事に終わって良かった〜(ホッ)

次回作も頑張ります!!

2015.11.30


Лев 野上竜司

レフ役・野上竜司

青空と大草原を見て育った大らかなレフ。大らかって何だ?自分にはかつて無い設定ですが。
そしてセリフはカタコト。カタコトしか話せないってどういうことだ?
しかもアドリブもカタコトじゃないとダメって。日本語NGの役なんてあまり聞いたことありませんが。

奇抜な。と、思っていましたが、狸穴荘のみんなに囲まれているうちに、”大らか”も”カタコト”もむしろ自然なことになりました。
狸穴荘、トテモタノシカッタデス。Спасибо !

2015.11.29


照明 Nana

Nana

また今年も寒さと戦いながら、役者の方々の生きる「世界」作りの役目を担わせていただきました。
来年も世界の一端として皆様にお会いできますように・・・。

2015.11.29


脚本・演出 しのだ 冬吾

「狸穴荘奇談」へご来場いただきました皆さま、まことにありがとうございました。
今回は劇中、お客さまのご参加をいくつかお願いしましたが、それらすべてに温かくお応えいただきましたことにも、重ねて御礼申し上げます。
お客さまと楽しいひと時をご一緒できましたことを、猿面一同幸せに思っております。
そして、いつも猿面を助けてくださる皆さま、ありがとうございました。おかげさまで今年も無事に公演することができました。

今回の脚本は、すべての役を当て書きしました。
役者に当てて登場人物をつくるのですが、役者本人に近い役と、そうでない役をつくりました。
本人に近い役は、ふだんの自分のままでいいのですから、人物を掴み易いと思います。
脚本を書く側としても、「この人なら、このセリフはこういう言い方をするだろうな」と予測し易いものです。
くらべて、ふだんの自分とかけ離れた役を演じるのは、自分とは違う人物を模索し、構築しなければならないため、容易とは言い難いでしょう。
その人物像の表現のために何が必要かを考え、役と向き合わなければなりません。
こうした作業が上手い人は、役によってガラリと変わることができる優れた役者だと僕は思っています。

僕は、どんな役をやっても本人に見えてしまう役者は好きではありません。
そう見えるのは、本人の自覚の有無に関わらず、自分自身をを出し過ぎているということです。
もちろん、その人自身の姿も一定量は必要です。本人の持つ魅力に役の魅力を混ぜてみたり、分離させてみたりすることによって、役は生々しさを帯びてきます。そういう塩梅をするのが、役者をやる面白さのひとつだと思います。

「演技」をやり過ぎる役者も好きではありません。
舞台での芝居は、「大きくやらないとお客さまに伝わりにくい」というところも確かにあるのですが、かと言って表面だけの「お芝居」をされてしまうと困ってしまいます。
僕の目には、見せかけの「お芝居」ばかり強い役者は、演技をしている自分自身を見せたい人にしか見えず、そういう人は扱いたくありません。
自分自身を見てもらうことで悦に入っているような人は、役者ではないと思っているからです。
そんなエゴイズムを曝け出していては、「劇のなかで生きる」という僕らの命題からかけ離れてしまい、目指している劇の世界はつくれないと考えています。
「本当の気持ちを劇のなかでどれだけ出せるか。どこまで出すか。」
僕は、猿面に参加して以来、そんなことばかり言い続けてきました。
当て書きする時は、役者それぞれにとってその為のステップになるような役をつくることにしています。

脚本を書いている時、僕の頭の中では、すべての役者が僕の想像どおりに動き、セリフを言います。
机上では、理想の劇の世界が、完璧にできあがっています。
当たり前のことですが、実際に稽古を始めると、この想像どおりではないことが多々あります。
想像を上回り、役者がより良く表現してくれた時は、それは嬉しい裏切りとなり、僕の想像なんか喜んでサッサと捨てます。
想像をはるかに下回るのは、役者のエゴの匂いがしたり、余計な尻込みが見えたり、自分のことばかりで周りを思いやれていないと感じたりする時です。芝居が「出来ない」ことではなく、芝居をつくるとはどういうことか「わかっていないこと」に落胆しつつ、手立てに頭を悩ませます。

もっとお客さまに喜んでいただけるような、作り手の僕らも、もっと高いレベルで楽しめるような劇の世界を作りたいという欲求が、僕の中で年々増しています。
「こんなことまで言わなくても」と自ら思うほどのダメ出しも増えています。
それでも猿面の役者たちはついて来てくれています。
叩かれても叩かれてもついて来てくれるのは、彼らも僕と同じ欲が深くなっているからだと理解しています。
僕の役者たちは、僕の頭の中の空想を実現してくれる、ありがたくかけがえの無い大切な仲間です。
だからこそ、彼らには優れた役者であって欲しいのです。
彼らが舞台でより輝けるようにすることが、僕が彼らにできる唯一の恩返しだと思っています。

「狸穴荘奇談」は、初めて泣きながら書いた脚本でした。
恥ずかしながら、自分で書いているくせに後半シーンで泣けてきてしまい驚きました。こんなことはかつてありませんでした。
狸穴荘の登場人物は、愛すべき人ばかりでした。
登場人物たちは、物語が進むにつれ、生みの親であるはずの僕の手を離れて、自ら言葉を発していたような錯覚もあります。
僕はそれを書かされていただけのように思えてきます。泣けてきたのは、そのせいかもしれません。
お客さまからも多くのご好評をいただけたことを、ありがたく受け止めております。
お客さまのたくさんの笑顔と優しい涙によって、猿面にしかつくれない「狸穴荘」の世界ができました。
僕はお褒めの言葉を頂戴するたびに、「褒めてもらえるほどのことができたのか」、「これで満足するのか」と、自分に問いかけます。
そのたびに、僕自身も役者たちもまだまだ拙いと答えます。僕はこれまで、公演作品の仕上がりについて及第点は与えても、称賛したことはありません。
「劇のなかで生きる」には、足りないことは数多く、それは役者たちの力量でもあり、僕の手腕でもあります。

目指す劇の世界の実現を信じて、これからも猿面は芝居をつくり続けます。
とは言うものの、それはあまりに難しく、実現するのは夢のようなことかもしれません。何年かかるかわかりません。
ですが、叶わなければいつまでもその夢を見られます。何年でも夢を見続けられるのならば、それも僕らの幸せなのだと思います。
劇の世界は僕らだけでは成りません。観てくださる方々の存在なしでは実現できないことです。
どうぞこの先も、夢を追い続ける猿面にお付き合いいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

しのだ サイン
2015.11.30


舞台写真



公演終了後写真


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